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2006年11月20日

髪を切った日

朝から雨が降っている。

昼前に起きてコーヒーを飲みながらふと鏡をみると、髪がずいぶん伸びている。

癖っ毛で、量も少し多い髪が肩まで伸びているのでまるでメデューサのようだ。

昔から床屋、美容院は大の苦手なのでつい先延ばしにしてしまう、
床屋はでかいカミソリが怖いので問題外だし、美容院は気を使ってあれこれ話しかけて来るので面倒くさい。

一定の時間、てるてるぼうずみたいなかっこうで椅子に拘束される感じが嫌なのかもしれない。

理容業界の人はなにも悪くない、オレの性格の問題なのだろう。

ともあれ、髪を切りに行く事にした。
雨は別に気にならないので、散歩がてら隣町まで行って一番暇そうな店を見つけて入ることにした。

隣町についた時点で、今日は月曜日で休みの店が多いことに気がつく。

営業している店がなければ本屋にでも寄って帰ればいいや、と呑気にぶらぶらしていると、一件開いている店があったので入ることにした。

受付をすませてシャンプー台に案内される。
美容院で髪を洗ってもらうのはそんなに嫌いじゃない、微妙な力加減と適度な温度のお湯には感心する事の方が多い。

髪を洗ってくれた人は風邪をひいているらしく少し咳をしていた。
顔の上にガーゼのようなものを被せられたのだが、頭がゆれるたびにずれて、少し気まずかった。

シャンプーを終え、鏡の前に案内される。

「今日はいかがいたしましょうか?」

「なんか、切ったのが判る感じにして下さい、あとは任せます。」

こちらの要求を明確に伝えないのはやりずらいんだろうな、と思いながら、てるてるぼうずのような格好でぼんやりしていると、美容師さんははさみを入れ始めた。

「今日はお休みなんですか?」

オレは色々質問されるのはあまり好きではないので、いつもこちらから質問返しをして相手に喋らせることにしている。

「うん、ここはお休みは? 休みの日はなにしてます?」

「音楽とか何聞きます?」
「君なに聞いてんの? おすすめのなにかあります?」

美容師さんは善く喋ってくれた、オレはほとんど聞いていなかった。
リズムに乗って髪の毛が床に落ちて行くのをぼんやりながめていた。

30分ほど過ぎると随分さっぱりしていた。

「お世話になりました。」

支払いを済ませて店を出る。

もう雨は上がっていた。

東の方角をみてびっくりした。

虹。

大きな虹が、綺麗な、本当に綺麗なアーチを描いていた。

こんなに美しい虹を見たのは初めてだ。

周りを見ると通行人も足を止めて虹を眺めていた。

女子高生が携帯で写真を撮っていた。

おじさんが家の中に奥さんを呼びに行っていた。

お母さんと手をつないだ子供の目がキラキラしている。

みんな、明日からいいことがあるのかもしれない。




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コメント

いつも思ってました。

以前の記事でも読ませていただいたんですが…
pirateさんの雑記は安部公房を思い起こさせるので
すごい好きです。

じわじわと色づく景色を感じさせる最後の6行。
なんだろう、この安心感。。。

azzaroさん

ありがとうございます。

表現力がないので散文的になってしまい、うまくつたえられたのかどうか自信がないのですが、本当に大きくて綺麗な虹だったんですよ。

azzaroさんにもいいことあるかも。


髪は、切り過ぎたようです・・・

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